覚醒のエトワール
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作詞 R.U.I   作曲 ---
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1 宵闇に沈み 両の目に雫携えて
  震える肩抱き締める
  眠り続けて 眠り続けて
  得られたものは恐怖の悪夢に怯える日々
  けれどなぜ それよりも 覚醒を恐れるの
  淋しくて 淋しくて
  独りは怖いの 昏睡するまで傍に居て
  ずっと抱き締めて離さないで

  夜の足音が聞こえる
  ああ 花の夢に堕ちて
  鄭衛之声(ていえいのこえ)に夢朧(ゆめおぼろ)
  知らぬ葬儀に花贈り
  いつしかこんな想いも薄れていくのか
  眠れぬ夜が明けるのを息を殺してただ待とう

2 最後の晩餐 絶対零度に滾る犯意
  巧まずして捻じ曲げる
  眠り続けて 眠り続けて
  得られた日々は恐怖の悪夢に慄く罰
  けれどなお それよりも 覚醒を恐れるの
  哀しくて 哀しくて
  苦薬を嚥下し 難治の病に蝕まれ
  明くる最期の目醒めの刻よ

  夜がそっと纏わりつく
  ああ 花の夢に惹かれ
  停雲落月(ていうんらくげつ)夢霞(ゆめがすみ)
  己の墓前で手を合わせ
  いつぞやこんな想いで青空を見た
  明けぬ夜が忍び寄れども虚飾だけをただ纏う


  夜の足音が聞こえる
  ああ 花の夢に堕ちて
  鄭衛之声(ていえいのこえ)に夢朧(ゆめおぼろ)
  己の葬儀の花贈り
  いつしかこんな想いも失くしていくのか
  眠れぬ夜が明けるのを息を殺してただ待とう


あとがき

眠れない夜シリーズ第二段。
この時間帯、想うことは毎度毎度同じなので内容には代わり映えしないですが
今回は半分「夢の中」を想定。(自分の墓に花を供えてる箇所)
もう半分は、眠ったら二度と起きられなくなりそうな、という心境の下に眠れない、眠りたくない恐怖を書いてみた。
夢っぽい夢を思い浮かべたらそんな場面が出てきたのですが、別にこんな夢を見たことはありません。
前半部はいつも通りな雰囲気漂ってますが、後半部の表現は割と好きです。
今回は漢字多めにしたので、次は英語か仏語を織り交ぜていこうかと。
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